片開きスイングドアと両開きタイプのサイズ比較と設計のポイント
2025.10.15
スイングドアは、商業施設や飲食店、工場など、人や物資の出入りが頻繁な場所で広く活用されております。スイングドアには、片開きタイプと両開きタイプがありますが、どちらを選べば良いか迷われるお客様も多くいらっしゃいます。
この記事では、スイングドアのプロとして、片開きドアと両開きドアのサイズ比較や、設計時における選択のポイントについて詳しく解説いたします。
片開きスイングドアと両開きスイングドアのサイズ比較
スイングドアは大型のイメージがあるかもしれませんが、弊社では片開きタイプも両開きタイプも通常対応しております 。
片開きスイングドアのサイズ

片開きスイングドアは、一般的にW600ワイドからW1200ワイド程度までが標準的なサイズになります 。片開きタイプの最大寸法はW1200までとしています。
弊社では、一般タイプ・密閉タイプ・化粧板タイプにおいて、片開きタイプはW400~1200、H700~2400まで、1mm単位での製作に対応が可能です。開口が狭い箇所にも設置しやすいのが、片開きドアのメリットの一つです。
両開きスイングドアのサイズ

両開きスイングドアのサイズは、片開きドアの約2倍を目安としてお考えいただければ概ね問題ありません 。
両開きタイプは、一般タイプ・密閉タイプ・化粧板タイプにおいて、W800~2400、H700~2400まで、1mm単位で対応が可能になります。
もし、W1300を超えるような大きな開口でドアが必要な場合は、片開きタイプでは対応できませんので、両開きタイプをご選定いただく必要がございます 。
スイングドアの設計における選択のポイント
片開きと両開きを選択する際には、開口幅だけではなく、「開閉時の安全性」「コスト」「通過させるものの大きさ」を考慮することが重要になります。
ポイント① 回転半径と障害物回避の観点
同じ開口幅の場合、片開きドアと両開きドアでは、開閉時の回転半径に大きな違いが生じます 。
例えば、1200ワイドの開口で比較した場合:
• 片開き(1200ワイド):1200の大きなドアがスイングするため、奥側、手前側ともに1200のものが移動します 。回転半径が大きくなりますので、近くにある設備や備品などにドアがぶつかる可能性が高くなります 。
• 両開き(1200ワイド):ドアが2枚に分かれるため、ドア1枚あたりの回転半径はその半分になります 。これにより、開閉時に何かにぶつかる障害やリスクも半分に抑えられるという大きなメリットがございます 。
特に、かなり狭いスペースで障害物を避けながら運用したい場合は、両開きタイプを選択することが有効です 。弊社では、狭い開口でも両開きドアを設置し、厨房設備などにドアがぶつかるのを防ぐための「狭小両開ドア」にも対応しております。
ポイント② 導入コストの比較
価格面で比較しますと、両開きドアのほうが、片開きドアよりも価格が高くなる傾向にございます [内容, 113]。これは、両開きドアはドアパネルが2枚必要になるためです 。
コストを抑えたい場合は、片開きドアを選択することが一つの方法になります [内容, 83, 113]。スイングドアのコストは、「材質」「両開/片開き」「サイズ」「オプション」といった要因で変動いたしますので、全体的な仕様のバランスを考慮することが大切です。
ポイント③ 通過物の大きさと開口幅の確保
開口幅が大きくなり、台車やカート、大きな荷物などを頻繁に通す場合は、当然ながら両開きドアが選択肢になります 。
まず、通過させたいものの大きさを基準に開口幅を決めていただくことで、おのずと最適なドアのタイプが決まります 。
また、設計の段階で開口幅が狭いとわかっている場合や、大きなドアだと開閉時にどこかにぶつかってしまう可能性がある場合などは、その時点で片開きにするか両開きにするかを決定することが重要になります 。
最適なスイングドア選びはプロにご相談ください
スイングドア工場直販.comでは、「片開き」や「両開き」の各種タイプはもちろん、「狭小(両開き)」や「大型」といった特注サイズにも対応しております。お客様の用途や設置環境に合わせて、最適な仕様やオプション(バンパー、窓、鍵など)を含めたご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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